北海道喉頭摘出者福祉団体 北鈴会

北身協31


祝 辞


一般社団法人北海道身体障害者福祉協会

会長 赤坂  勝



本年も「北の鈴」が発行されますこと、心からお祝い申し上げます。
平素から当協会の会員としてご協力を賜っておりますことに感謝申し上げます。

さて、本年は貴会が発足して50年を迎えられ、会員はもとより多くの関係者の方々の参加を得て盛大に記念式典を挙行されましたこと、誠に意義深いことと敬意を表するものであります。出席させていただいた一人として、式典の前段に開催されました「発声コンクール」に参加させていただき、昨日まで声が普通に出ていたのが喉頭摘出によって声を失う、そのことによるコミュニケーション手段の喪失は精神的なショックで、ややもすると引きこもりや社会参加もままならないなど想像を絶するものがあると思います。しかし、その苦しみを乗り越えて会員の皆様が第2の声を修得するために全道各地の発声教室において様々な困難を着実な努力とピアサポートで先輩後輩の相互の励ましで克服し厳しい訓練の成果を見事に発表する婆に深い感銘を受けました。

創立50周年を契機に更に、北鈴会が医療関係者と共に喉摘者の精神的な支えとなり一人でも多くの方が希望をもって社会参加ができ充実した生活ができるよう更に組織の充実を図られることをご期待申し上げます。

ここ数年障がい者福祉は、国の制度改革に翻弄されてきました、漸く昨年4月から障害者総合支援法がスタートしましたが、概ね3年をかけて障がい者施策が段階的に講じられる為、福祉が行き届くまでは、まだまだといった感は否めません。そうした中、私共北身協としても、北鈴会の社会への認知度を高めるための広報活動等も含めて微力ではありますが最大限のご協力を惜しまないつもりであります。

終わりに、北鈴会そして会員の皆様のご活躍とご多幸を心から御祈念申し上げお祝いの言葉といたします。