北海道喉頭摘出者福祉団体 北鈴会

道庁32


「北の鈴」の発刊によせて



北海道保健福祉部福祉局障がい者保健福祉課

課長  湯谷隆博



  本年も北鈴会機関誌「北の鈴」が刊行されることについて、心からお慶びを申し上げます。
 また、会員の皆様におかれましては、本道における障がい者福祉施策の推進につきまして、日頃から格別のご協力をいただいておりますことに、厚くお礼申し上げます。

 貴会は、昭和39年の発足以来、道内におきまして、喉頭を摘出された方々に対する食道発声法、電気発声法などによる発声訓練の実施や、指導者の養成、発声法の普及啓発などに取り組んでこられましたほか、道の委託事業であります「音声機能障害者発声訓練・指導者養成事業」の実施につきましても、昭和58年からご協力いただくなど、これまで長きにわたって活動を積み重ねてこられました。
 こうした様々な活動は、道内における喉頭を摘出された方々の生活の質の向上はもとより、社会参加の推進に大きく貢献するものであり、この場を借りて感謝申し上げます。
 障がいのある方々の自立と社会参加への取組として、今後も貴会の活動がますます充実されますことを期待しております。

 さて、道におきましては、本年度から3年間を計画期間とした「第4期北海道障がい福祉計画」を策定し、「地域生活支援体制の充実」、「サービス提供基盤の整備」など、従来からの施策を充実することに加え、障がいのある方ご自身の高齢化や重度化などに対応した「地域生活支援拠点の整備」を新たに盛り込んでおります。
 これまでも、障がいのある方々の施設などからの地域への移行や就労支援の推進、社会参加の促進等を図るため、様々な取組を進めてまいりましたが、今後も皆様のご意見をお伺いしながら、「希望するすべての障がい者が安心して地域で暮らせる社会の実現」に向け努力してまいりたいと考えていますので、引き続きご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 最後になりますが、貴会のますますのご発展と会員の皆様のご多幸を心からお祈り申し上げ、お祝いの言葉といたします。