北海道喉頭摘出者福祉団体 北鈴会

JA旭川厚生看護36


北鈴会の皆様へ


JA北海道厚生連旭川厚生病院5階東病棟
看護科長 瀧本祐子

  

この度は北鈴会の皆様に寄稿の機会をいただきましたことに、この場をお借りして感謝を申し上げます。

私が喉頭全摘術の患者様に出会ったのは、20年前となります。看護師1年目の頃です。耳鼻咽喉科病棟で勤務していた5年間、多くの喉頭全摘術をされた患者様と関わらせていただきました。病気が分かって手術を受けると決心されるまでの葛藤、不安に看護師としてどう支援していけばよいのか、5年間の中で様々なことを学ばせていただきました。その後は違う科で勤務しておりましたが、ご縁がありまして昨年度より再度、耳鼻咽喉科のある病棟で勤務させていただいております。とても嬉しかったことは、20年前に出会った患者様の元気なお姿を見られたことです。その方は現在、北鈴会としてこれから手術される患者様に、喉頭がなくても元気に生きていけること、喉頭を摘出しても訓練で会話ができるようになることを教えてくれています。これは私たち看護師が言葉で説明しても分かりにくいことです。実際に手術をされた方にお会いすることで、勇気をもらい手術を決心された方を何人も見てきました。声を失うこと、こんごの生活に不安を感じている患者様の背中を後押しができ、その後も会として支えていらっしゃる北鈴会の皆様の存在は、これから手術をされる方の心強い存在であると思います。

これからも皆様の力をお借りしながら、少しでも多くの患者様をサポートできるよう私たちも看護していきたいと思っております。

最後になりますが、北鈴会の方々にはますますの発展とご健勝を心よりお祈り申し上げます。