北海道喉頭摘出者福祉団体 北鈴会

北身協36


「北鈴会」発刊をお祝いして


一般社団法人 北海道身体障害者福祉協会
  会長  藤田孝太郎


北鈴会の皆様、初めまして。

私は6月9日付けで北海道身体障害者福祉協会第七代会長に就任しました、紋別市身体障害者福祉協会会長の藤田孝太郎と申します。オホーツクの海でホタテとカニ漁を主にした漁師でございます。

私も下肢障害の当事者として地元会員とともに小さな活動をしておりましたが、北海道全体の、あるいは国の障がい者施策に係ることが、どんなに大変であり、重い責任が課せられたものだと改めて身の引き締まる思いであります。もとより浅学非才微力ながらも北鈴会様をはじめ加盟団体、関係団体の今後のために努力を惜しまない所存でございます。


身体障害者福祉法は昭和24年12月26日に法律第二百八十三号として公布されました。そのころ北海道でも身体障がい者の団体を作ろうと一年がかりで検討が進められ、昭和25年4月10日午後2時の設立総会によって北海道身体障害者福祉協会が誕生しました、来年が設立七十周年を迎えるに至りました。六人の前会長が築いた礎を大切に、経営基盤の安定化と身体障がい者団体の活動を次代に引き継ぐことが自分に課せられた役目であり決意でもあります。

身体障害者福祉法は、これまでに幾度となく条文の付加や整備が行われ関連法の追加を行っておりますが、まだまだ課題も多く、これからも多くの改正が必要であります。


北鈴会の会員の皆様や障がい当事者の方々の日常生活における何気ない疑問や、さりげない一言が、これからの障がい者施策にはことさら重要なものであります。


北海道身体障害者福祉協会は北鈴会様と今後も、ともに手を携えて障がい者福祉の増進に努めてまいりたいと思っておりますので、倍旧のご指導ご鞭撻を賜りたくお願い申し上げます。


結びに喉頭摘出者福祉団体「北鈴会」の会員の皆様のご多幸と団体のご隆盛をご祈念申し上げ、機関誌「北の鈴」への寄稿とさせていただきます。本日の発刊、まことにおめでとうございます。