北海道喉頭摘出者福祉団体 北鈴会

旭川医大看護35


北鈴会の皆様へ


旭川医科大学病院5階西病棟

看護師 新田紗季

  北鈴会の皆様、こんにちは。私は耳鼻咽喉科の看護に携わり4年目となります。これまでに喉頭摘出の手術を受けた患者さんと関わるなかで、声を失うことでの日常生活への影響や、自身の身体の一部を失うことへの不安を抱える患者さんを多くみてきました。声を失うことはそれまでの日常が大きく変化する要因であり、手術を受けるか否か悩まれている患者さんも多くいらっしゃいます。そのような中で北鈴会の方が患者さんのもとへ面談に来て下さり、皆様の姿を見て、またお話を聴いて励まされている患者さんや、手術後の生活へ希望を見出す患者さんを傍で見てきました。医療者からも食道発声法や人工喉頭についての説明は行いますが、やはり実際に経験されている方からの説明やアドバイスは、医療者からの説明の何倍もの意味があると感じています。実際に、北鈴会に参加した患者さんから人工喉頭での発声がうまくできるようになった、自分ひとりではここまでこられなかった、というお話を伺ったこともあります。そのような患者さんの姿を見ることは、手術前後の不安や苦悩を抱えている患者さんと関わる看護師として、とても嬉しい気持ちになります。また、北鈴会の皆様による活動の尊さを感じる瞬間でもあります。私も知識や技術を養い、患者さんへより良い看護を提供できるよう努力していきたいと思います。

最後に、北鈴会の皆様のご健康と更なるご活躍を心よりお祈り申し上げます。