北海道喉頭摘出者福祉団体 北鈴会

市立旭川看護35


北鈴会の皆様へ


市立旭川病院西6階病棟
看護師長 小田浩美

  北鈴会の皆様、こんにちは。私は、この春から西6階病棟に異動となり、耳鼻科病棟は2度目の勤務となります。前回の勤務はまだ市立旭川病院が古い病棟の第2詰所の時代で、失礼なことですが、北鈴会を存じ上げていませんでした。このたび、お話を伺い活動内容や機関紙を拝読させていただきました。長きに渡って活動されていて、皆さんのご努力があってコミュニケーションのツールの紹介が広まっていることに感心致しております。

  当院での喉頭摘出の症例数は、年間を通して多くありませんが、大きな手術侵襲があります。身体的に変化があり、精神的な負担や退院してからの生活も大きく変わります。私たち看護師は、外来から入院・退院、そしてまた外来で患者さんと関わらせて頂いています。病名を告げられて、ショックから立ち直る間もなく決断を迫られ、スケジュールがどんどん決まり手術や退院後のイメージが分らない状態で、入院・手術となり、手術後の体力、気力が不安なまま、退院を迎える、このような患者さんもいらしたと思います。本当に人生の大事件であったと思います。この大事件の中で私たちが出来る事は少しのお手伝いで、退院されてからの生活や乗り越えられてきた多くのご苦労があったのではないかと推測します。そんななかで、北鈴会の皆様の活動で多くの患者さんの身近なことから精神的なことまで支えとなっていられることを感謝します。病棟の看護師は患者さん・ご家族のお気持ちを伺い、お手伝いできることは、ほんの一部分かと思います。入院してこられる患者さんの思いに寄り添い支援し、 一緒に悩み考えて参りたいと思っています。

  これからも北鈴会の方々には、ますますの発展とご健康とご健勝を、心よりお祈り申しあげます。