北海道喉頭摘出者福祉団体 北鈴会

北身協35


「北鈴会」発刊をお祝いして


一般社団法人 北海道身体障害者福祉協会
  会長  堂前文男


  北鈴会機関誌「北の鈴」第35号が発行されるに当たり、心からお祝い申し上げます。平素より当協会の会員として又、松永会長におかれましては理事としてご尽力頂いておりますことに感謝申し上げます。

  障害者差別解消法が施行され、各自治体においても差別解消に向けた職員対応マニュアルが作成されるなど、 一定の取り組みが進んでおりますが、 一方過去において旧優生保護法の下に、強制不妊手術による人権侵害が明らかになる中、国の責任が問われる事態も発生しており、如何なる差別や偏見。人権侵害も許さない取り組みが求められています。

  本年度の総会にお招き頂き、喉頭を摘出され、声を失いながらも活き活きと生活されている会員の皆様に接し、深い敬意と尊敬の念を抱かされました。又、貴会が長年にわたり喉頭を摘出された方々に対して、各種の発声法等を指導・普及され、社会参加の推進に寄与されていることに対しても敬意を表します。

  貴会も、私共の会と同様に会員の減少が深刻な課題と伺いました。障がいを有する人々も、様々な価値観を持ち、求めるものが多様化する現代社会では、会員の確保は益々困難となって参りますが、互いに手を取り合いながら一歩でも前進できるよう努力して参りたいと思います。

  結びとなりますが、貴会の益々の発展と会員の皆様のご多幸を心から祈念致しまして、お祝いの言葉と致します。