北海道喉頭摘出者福祉団体 北鈴会

旭川厚生看護34


北鈴会の皆様へ


JA北海道旭川厚生病院7階東病棟
看護師主任 尾藤かおり


 私は、平成21年より耳鼻咽喉科の病棟に配属となり勤務しています。配属当時、「北鈴会」へ参加されている患者様とご家族に関わる機会があり、今でもその当時の事を思い出します。その時に私は、初めて「北鈴会」の存在を知りました。「北鈴会」へ参加される前の患者様は、本当に会話ができるようになるだろうかと心配されていましたが、参加後は笑顔で電気式発声器を使用され、ご家族とともに習った事等を私に教えて下さいました。

 また、患者様の中には声を失った事に大変落ち込まれていましたが、「北鈴会」の皆様が入院中の患者様の元へ度々来て下さり、そのご家族とともに面談され、日常生活の様子や様々な不安に対する事に答えて下さる事で、前向きな気持ちを取り戻し、電気式発声器での会話もあっという間に取得し、退院されて行かれました。私たち看護師は、そのような姿を見てとても嬉しく、忠者様とそのご家族から力をもらっていると感じています。私は、発声や電気式発声器に関する知識も少なく、患者様から教えて頂いた学びは貴重なものでありました。同時に、患者様とそのご家族へのサポートを活動して下さっている「北鈴会」の皆様の素晴らしさに感動し、感謝しております。

 そして、皆様から多くの事を学ばさせて頂きました。

 現在もその学びを患者様に役立て、安心。安楽な看護に繋がるよう心掛けております。

 医療は日々進歩しており、喉頭摘出術を受けられた患者様の入院期間も短縮されてきています。治療を終えて社会へ戻られる々な準備も入院中に早期に開始となり、患者様の不安な気持ちへの関わりが大切になります。そのような時に「北鈴会」の皆様との関わりや存在が大きく関与していると実感しております。今後も、喉頭摘出術を受けられた患者様とそのご家族の気持ちに寄り添った看護の提供と繋がるよう学習を深め、「北鈴会」の皆様と協力していきたいと思っております。