北海道喉頭摘出者福祉団体 北鈴会

巻頭言34


巻 頭 言

                        北鈴会 会長 松永雅晴


 初夏の声を聞いても、北国の空はまだ肌寒さを感じます。

 夏至を過ぎて、北鈴会も会員一同道内の9ヶ所の支部で鋭意活動をしております。

 夫々の地区で地元の皆様のご理解とご支援をいただき、当年度計画事業の実施に努めております。この場をお借りしまして厚くお礼申し上げます。

 初夏の短い夜が明けても国会は続いていた。「共謀罪」法、徹夜の末に成立。又、森友学園問題……学校法人「加計学園」の獣医学部新設を巡る記録文書の調査に関する対応……等、国民には意味不明の実態が続いている。

 又、道内では昨今の新聞で道内のサービス付き高齢者向け住宅(サ高住)の施設内で2015年度に転倒や誤飲など、少なくとも147件の事故が起こり、8人が死亡していたとの報告が道や札幌市などにあったことが分かった。

 サ高住は安否確認を義務づけられているが、介護を目的とした施設ではない。しかし、入居者全体の2〜3割は中重度の要介護者が入居するミスマッチが起きており、対策が求められそうだ。私達もこれから残りの人生を思う時、他人事とは片付けられない。

 今年も「北の鈴」の発行にあたり、ご協力を感謝申し上げます。お陰さまで素晴らしい素敵な出来ばえとなりました。

 今後とも北鈴会に対しまして、ご指導、ご鞭撻の程お願い申し上げます。