北海道喉頭摘出者福祉団体 北鈴会

北身協34


謝 辞


一般社団法人 北海道身体障害者福祉協会
  常務理事・事務局長  泉   司


 北鈴会機関誌「北の鈴」第34号が発行されますことに、心よりお祝い申し上げます。

 平素は当協会の会員として、理事としてご協力を賜っておりますことに、感謝申し上げます。

 さて、パラリンゼツクや障がい者スポーツが紹介される機会が増えたことで、障がいに対する人々の理解や関心が深まりつつある一方で「障害者差別解消法」が施行され、はや一年が過ぎましたが、依然として障がい者に対する差別や偏見が根強く残っており、心痛にたえません。

 また、昨今の大型災害があるたびに、早急な地域での連携体制整備が求められています。

 私どもは今後も一貫して「地域で生まれ、地域に育ち、自分の大好きな地域で生活が出来る」共生社会の構築に努力していく所存でございます。

 いつもながら、貴会の総会にお招きを賜り参加するたびに突然、喉頭を摘出して声を失う現実が中途障がい者としての理解と絶望の中で、想像を絶する厳しい発声訓練に耐え抜いて仲間の皆様の力強いぜ支援によって、第二の声を習得され自立と社会参加、地域での共生社会に溶け込んでおられるお姿を拝見するたびに心底より敬意を表するものであります。

 昭和39年の設立以来、今後も北鈴会様が喉頭を失われた方々の精神的な支えとなり明日への希望の虹となり、また、組織の充実と益々のご発展をご祈念申し上げます。

 微力ではありますが、私ども北海道身体障害者福祉協会といたしましても最大限の協力を惜じむものではなく、ともに手を携えて、それぞれの障がいを克服していく所存でございます。

 結びに北鈴会会員皆々様のご活躍とご多幸をお祈り申し上げ、祝辞とさせていただきます。