北海道喉頭摘出者福祉団体 北鈴会

旭川医大看護33


北鈴会の皆様へ


旭川医科大学病院5階西病棟
看護師長 西井 美静

 北鈴会の皆様、こんにちは。私は耳鼻咽喉科・頭頚部外科病棟に勤務して約5年になりますが、今年の4月から看護師長となりました。スタッフとして業務をしていた時はもちろん、管理者となって北鈴会の皆さまのサポートが患者さんやご家族、そして私たち看護師にとってどれだけ大きな力になっているか改めて実感しております。

 喉頭摘出術を受けられる患者さんは様々な不安を抱えていますが、その患者さんを支えている家族も同様に不安な気持ちでいます。北鈴会の皆様は患者さんだけでなく、ご家族のことのサポートまで考えていただいて、感謝しております。また、患者さんが住んでいる地域や環境、今後の見通しについても考えていただいており第2の看護師といっても過言ではないと思っております。

 がん治療は日々進歩しており、喉頭摘出後の患者さんは、私か今の病棟で勤務し始めた頃は、約2か月間入院することが多くありました。ここ数年では術後の管理において、鎮痛剤の種類が増えたことにより患者さんの離床が早くなり、日常生活動作が自立する時期が早くなっています。また、術後に胃チューブから注入している経管栄養剤も改良されており、下痢などが起こりにくくなり十分な栄養補給をすることが可能となっています。それにより、術後の傷の治りも促進され、早期の退院に繋がっているものと考えます。

 退院までの日数が短縮した分、患者さんが当院に外来通院されたときに十分なフォローが出来るよう、入院中から地域医療連携室、外来看護師と連携しております。

 患者さんやご家族が退院後も安心して自宅で生活できるよう、精一杯の看護ケアを提供出来るようこれからも病棟スタッフ一丸となって頑張っていきたいと思います。

 最後になりましたが、北鈴会のますますの発展と皆様のご健康とご健勝を心よりお祈り申し上げます。