北海道喉頭摘出者福祉団体 北鈴会

巻頭言33


巻 頭 言

                        北鈴会 会長 松永雅晴


 4月16日道立道民活動センター「かでる27」において、全道9支部から代議員の出席の下、来賓の方々のご挨拶と紹介、更に祝電披露の後、平成28年度本会の総会が開催され、その総会決議事業がスタートして早や半期が経過しました。

 この間、会員はじめ関係各位の皆様のご理解とご協力の下、計画通りの事業を実施出来ましたことに御礼申し上げます。

 さて、今年半年を振り返りますと、3月26日に青函トンネル着工から半世紀、「北海道新幹線」が開業しました。これは、幾多の苦難を乗り越えて実現した人間の頭脳と技術の証であり、その偉業に感動しています。

 反面、4月16日九州熊本県の熊本地方(益城町、西原村)で震度7の地震が発生し、多くの被害をもたらしました。この「平成28年熊本地震」は、「平成23年東北地方太平洋沖地震」の復興最中であり、度重なる自然の猛威に対し人間の非力さを実感し、災害発生の予知研究と共に発生時に於ける防御策を講じる知識と行動が強く求められています。

 又。6月末に九州地方を襲った大雨、落雷、突風は土砂災害をはじめ多くの被害を残しました。まさに天変地異の心境で、自然の恐ろしさに驚嘆しています。被災された方々に心よりお見舞いを申し上げます。

 更に世界に目を向けてみると、EU(欧州連合)加盟国のイギリス離脱問題やアメリカの大統領選等、我が国に影響をもたらすと思われる世界情勢の動向にも注視したいものです。

 国内的には、選挙権年齢が18歳以上に引き下げられ、7月10日の第24回参議院通常選挙の投票で、国政選挙初の参政権が18歳者に与えられました。

 私たち会員、仲間に関係する事柄としては、「障害者差別解消法」が4月1日から施行されることになりました。このことにより障害を理由とした差別の解消が推進されることとなりました。特に、福祉サービスを提供する事業者は、日頃から障害に関する理解や障害者の人権・権利擁護に関する認識を深め、より高い意識と行動規範をもって差別解消の取り組みを進めることが求められております。

 終わりになりましたが、「北の鈴」第33号発行にあたり、大変ご多用な中ご寄稿頂いた皆様に感謝申し上げます。今後共、行政関係の皆様、医療に携わられている先生、看護師の皆様方、関連福祉団体のご支援を糧として活動して参りたいと思いますので、更なるご指導、ご鞭樋の程お願い申し上げます。