北海道喉頭摘出者福祉団体 北鈴会

巻頭言39


巻 頭 言


                        北鈴会 会長 土 田 勝 則



今年も「北の鈴」が発行できることを嬉しく思います。寄稿してくださった皆様に厚く御礼申し上げます。また全ての会員の皆様、日頃より北鈴会の活動にご理解とご協力を賜りまして誠にありがとうございます。令和4年度、第58回定期総会は書面による開催と致しました。コロナ感染症拡大防止の為、本部計画の行事が足掛け3年もの間休止になっておりますことをお詫び申し上げます。

とはいえその期間中も、感染者が少ない地域の支部は感染対策を徹底しつつ、教室運営を行って参りました。声を失った方に一日も早く第二の声を習得し、コミュニケーションが取れる様になってはしいとの強い願いがあるからこその教室開催だったことでしょう。熱意ある各支部の取り組みに心から感謝しています。物理的な距離は取らなくてはならないとしても、仲間としての心の距離はいつでも近くありたいも待しています。どうぞよろしくお願い致します。

一度声を失った者として、食道発声であれ、電気発声であれ、会話でのコミュニケーションが取れるということは喜びです。ですから声の喜びを分かち合える仲間と語り合う事ができる発声教室を楽しく魅力ある場所にして参りましょう。近年の医療技術の進歩によって発声指導も多様化しています。今後も会員の皆さんのお知恵を頂きながら指導技術の向上に努めて行こうと思います。

また感染症につきましても収束はしておりませんが、いたずらに恐れることなく行政からの指導に従って対策を講じながら、教室運営や行事を行なって参りたいと思います。

最後に、北鈴会の運営にご配慮、ご指導を頂いております各関係機関の皆様に厚く御礼申し上げますと共に、これからもご指導、ご鞭撻のほど宜しくお願い致します。

会員の皆様、ご家族の皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。