北海道喉頭摘出者福祉団体 北鈴会

北身協38


北鈴会の皆様へ


一般社団法人 北海道身体障害者福祉協会
  会長 藤 田 孝太郎


 北海道喉頭摘出者福祉団体北鈴会会長の土田様をはじめ、会員の皆様には、日ごろから当協会の活動にご理解とご協力を賜り厚くお礼申し上げます。

 また、貴会は、各地域において発声教室の開催をはじめ、短期集中的に訓練を行う「宿泊発生訓練」の実施など、喉頭摘出者の「第二の声」の習得として、発声訓練活動を熱心に行い、社会復帰を目指して会員の方々とともに献身的に活動されておられることに敬意を表するところでございます。

 喉頭摘出により声を失った方々が、貴会と出会い、指導者や先輩などからの励ましと本人の並々ならぬ努力により「第二の声」を習得され、コミュニケーションをとることができるまでに至ることがいかに大変か、貴会の長年にわたる活動が声を失った多くの方々の希望の光になっていることに深く感銘を受けております。

 さて、世の中では、昨年から、新型コロナウイルス感染症が社会経済に大きな影響を及ぼしており、障がい者が必要なサービスを安心して受けることができるよう災害対策に加え、感染症対策が非常に重要となっております。

 北海道においては、障がいのある方々の権利擁護と暮らしやすい地域づくりを進めるため、平成21年3月に「北海道障がい者条例」が制定され、また、障がいのある方々との意思疎通支援を進めるため、平成30年3月に「北海道意思疎通支援条例」や「北海道手話言語条例」が制定されております。

 さらに、これらの条例に基づく施策の充実と国の指針や道内の実情を踏まえた新たな取組を進めるため、今年3月に、「第6期北海道障がい者福祉計画」が策定されたと聞いております。

 当協会としましては、障がい者福祉の更なる向上をめざし、現在実施しております障がい者の自立と社会参加を促進するための総合的な取組などを着実に推進するとともに、貴会をはじめとする、48の加盟団体や関係機関の団体などと連携を深めながら、北海道の計画が効果的に推進されますよう協力してまいりたいと考えておりますので、今後ともお力沿えを賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

 最後になりましたが、北鈴会の益々のご発展と会員の皆様のご健勝をご祈念申し上げ、挨拶とさせていただきます。