北海道喉頭摘出者福祉団体 北鈴会

巻頭言38


巻 頭 言

                        北鈴会 会長 土 田 勝 則



 令和3年度、第57回定期総会(書面による)において、草原会長の後を受け、会長を引き継ぐ事と成りました土田でございます。非力ながら北鈴会の繋ぎ手として、その任を果たしたいと思いますので、よろしくご協力、ご指導くださいますようお願い致します。

 さて、今年度の役員人事では、これまで会の為に尽力してくださいました会長の草原さんと会計の高橋さんがそれぞれ勇退されました。長い問本当にありがとうございました。


 北鈴会は声を失った仲間同士「再び声を」の合言葉で励まし合い助け合って57年の歴史を築いて来ました。その功績として広い北海道をカバーする9つの支部への拡大や宿泊発声訓練の開催があります。会員数が減少の一途を辿る中で、その伝統と成果をどの様に発展させて行くのかが今後の私達に与えられた課題です。基本になるのは発声教室の運営だと思います。食道発声であれ電気発声であれ、会話でのコミュニケーションが出来る様になった会員が、その後も各教室に元気に参加し指導員はじめ仲間と共に談笑する、それが一番の発声訓練となる。そんな楽しく魅力ある教室づくりを目指して参りましょう。また医療技術の目覚ましい進歩に伴い、発声指導も多様化しています。知恵を出し合い指導技術の向上に努めて行く所存です。指導員。会員皆様の更なるご協力をお願い申し上げます。


 昨年来の新型コロナウイルスは、これを書いている時点で収束どころかパンデミックの様相を呈しています。北鈴会の活動も延期や中止が続き、会員の皆様にもご不便をおかけしております。ただ私達は高齢者が多い団体であり、感染すると即命取りになる危険性を鑑み、活動の再開には慎重を期していきたいと考えます。この「北の鈴」が皆さんのお手元に届く頃にはワクチン接種が進み、従来通りの発声教室に戻っています様にと祈るばかりです。宿泊発声訓練や声の祭典等、会主催の行事が再開の折には是非積極的にご参加頂きたいと思います。

 終わりに、いつも北鈴会の運営にお力添えを頂いております各関係機関の皆様に厚く御礼申し上げますと共に、これからもご指導、ご鞭撻のほど宜しくお願い致します。

会員の皆様、ご家族の皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。


【お詫び】

「北の鈴」第37号は、コロナ禍の中、医療や行政の最前線で働いてくださっている皆様の負担軽減の為、いつも寄稿をお願いしています道庁障がい者保健福祉課長様はじめ各病院の医療関係者(医師・看護師様)等への寄稿依頼を控え、休刊とさせて頂きました。

 何卒会員皆様には、ご理解の程宜しくお願い申し上げます。