北海道喉頭摘出者福祉団体 北鈴会

旭川医大看護30


北鈴会のみなさまへ


旭川医科大学病院5階西ナースステーション
看護師長 浅利 尚子

 北鈴会のみなさま、こんにちは。私は、4月より耳鼻咽喉科頭頚部外科の患者様が入院・治療を受けられる、5階西ナースステーションの病棟師長として、異動してきました。

  私と北鈴会のつながりを述べさせていただきますと、10年程前に耳鼻咽喉科の病棟で看護スタッフとして働いていたことかあり、その際に、北鈴会の発声教室に見学に行ってきたことを覚えております。当時、喉頭摘出術を受けられた患者様だった方に先日お会いし、元気にご活躍されている姿を拝見し、とても嬉しく思い、元気を頂くことができました。ありがとうございました。

 10年ひと昔と言われますが、当時の治療と比べますと、近年では手術以外の放射線治療や化学療法などが多くなってきたように感じております。また、ソーシャルワーカーとも連携できるようになり、以前は看護師が手続きの説明から物品購入の手続きなどすべて行っていましたが、専門家が相談にのり、適切なサポートが得られるような体制が整ってきたように感じております。声を失わないような治療方法が増えてはきておりますが、中には手術を選択せざるを得ない患者様もいらっしゃいます。必死に手術を受け回復した後、いざ退院が近づくと、今後の生活に不安に感じられる方が多いかと思われます。そんな時に、北鈴会の会員の方に励まされ、希望をもって退院に向かっていく患者様の姿を見ると、同じ同志であるからこそ言葉に力があるものと感じております。

 今後も北鈴会のみなさまのお力をかりながら、よりよりケアに努めていける病棟作りに力を注いでまいりたいと思います。

 北鈴会のみなさまの、ますますのご健勝、ご活躍をお祈りしております。